デイリー・アップデート

2020年1月27日 (月)

[ウズベキスタン] 1月24日、ミルジヨエフ大統領は議会で年次教書演説を行い、国内経済の現状と2025年までに達成すべき政治・経済・社会目標を発表した。国内においては引き続き民主化を推進し、リベラルな経済政策を進めていくと強調した。国内経済の近代化を進め、インターネット接続の拡大やIT・先端技術を駆使した「デジタルエコノミー」を成立させる。外資誘致にも力を入れており、2020年3月5-6日には首都タシケントで国際投資フォーラムが開催される予定。

[フィリピン] 2019年10-12月期(第4四半期)の実質GDP成長率は前年同期比+6.4%だった。政府支出の拡大、投資と消費の堅調に支えられて前期(+6%)から加速。しかし、2019年通年の実質GDP成長率は前年比+5.9%で3年連続の減速となり8年ぶりの低水準。政府目標の+6.0-6.5%を下回った。年度予算成立の遅れによる政府支出の伸び悩み、米中貿易摩擦の影響もあり輸出の伸びが鈍化したことが影響。一方、民間消費は利下げやインフレ率の低下を背景に堅調に拡大した。2020年の実質GDP成長率の政府目標は+6.5-7.5%。

[腐敗認識指数] トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)は2019年版の「腐敗認識指数(CPI)」を公表した。CPIは、国際機関やシンクタンクのデータを基に、世界180カ国・地域について腐敗認識度を100点満点で評価したもので数値が高いほど汚職が少ないとされる。ASEANをみると、シンガポールの指数は85と、スウェーデン、スイスと同率の世界4位で、ASEAN域内では断トツの首位。マレーシア、インドネシア、ベトナム、ラオス、ミャンマーは前年より順位が上昇。一方、ブルネイ、タイ、フィリピン、カンボジアは順位を下げた。

[コロンビア] 11月の月次経済指数は前月比+0.1%、前年比+2.9%。消費者信頼感指数は10月の▲9.8から11月は▲14.4まで下落、小売売上高成長率も10月の前年同月比+8.4%から11月は同+4.7%まで減速、自動車販売は同▲13.5%。信頼感指数の下落は一時的なもので、12月には消費者信頼感指数、小売売上高成長率、鉱工業生産指数はいずれも改善した。さらに、PMIは12月に11月比で下落したものの拡大成長領域である50超の水準は維持しており、長期的な平均よりも上の水準にある。

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