デイリー・アップデート

2017年3月16日 (木)

[FOMC] イエレン議長は記者会見で「消費や賃金のハードデータが悪化している今、利上げをする理由」を問われ「GDPは雑音が多い指標」「雇用増は持続不能ペース」「株高が消費喚起」等と発言し市場の一部が注目。

[IEA] 3月月報にて、現行のOPEC生産水準が6月まで継続すれば、2017年上期は日量50万バレル需要が供給を上回ると予想。OPECの2月減産順守率は91%と報告。

[欧州] モンサント社の除草剤主要成分であるグリホサートは、発癌性物質として分類されるべきではないと欧州化学物質庁(ECHA)が結論付けた。EUは2017年末までにはグリホサートの使用承認期間延長の可否を決定する。

[ウズベキスタン] ミルジヨエフ新大統領は外貨規制改革や近隣諸国との関係改善方針などでカリモフ時代の閉鎖的な仕組みを改革し、「開国」の取り組みを進める意欲をみせている。

[中国] 省内で有名な河北聯邦偉業不動産開発集団がトップの贈賄・逮捕で資金繰りに行き詰まり、破産、再編準備中。個人投資家や複数の銀行以外に、省政府の国有企業まで同社に貸し込んでおり、行方が注目される。

[ブラジル] ペトロブラス汚職疑惑の捜査対象が政界の中で拡大しつつあり、ジャノー検事総長は連邦最高裁に対して捜査許可を申請。テメル政権の年金改革等、政治日程の遅れの懸念が浮上。

[ミャンマー] 3月6日、シャン州のコーカン族系の武装組織MNDAAの攻撃により30人が死亡、2万人が中国側に避難。全国和平会議「21世紀パンロン会議」の開催も5月初旬に延期される見通し。

[サウジ] MbS副皇太子が訪米し、トランプ大統領と昼食を共にした。イランやシリアの問題、エネルギー分野への投資、米国精密兵器のサウジへの売却などが話し合われた。

[米国] FRBは15日のFOMCで3ヶ月ぶりの利上げを決定。年0.50~0.75%から0.75~1.00%に引き上げ。今年の利上げは年3回と12月の見通しを据え置き。

[ASEAN] 1月の新車販売についてベトナムのみ前年同月比マイナス、フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガーポールはプラスとなった。

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