デイリー・アップデート

2018年7月9日 (月)

[米国] 6月の非農業部門雇用者数は前月から+21.3万人増加、平均時給は前年同月比+2.7%上昇。賃金上昇が力強さを欠くものの、総じてみれば9月の利上げを支持する内容が続いている。

[非鉄] LME3か月物価格の先週終値は前月末比で銅5.2%安、ニッケル6.4%安、コバルト5.9%安。中国の需要先行きに懸念。中国政府は太陽光パネルに続きEVも補助金縮小検討との報道。同国内では亜鉛協調減産検討、アルミナ減産などの動きも。

[原油] 米国務省は、例外は一切認めず全ての国に対し11月4日までにイラン産原油の輸入量をゼロとするよう求めていたが、7月6日に態度を軟化。ケースバイケースで適用除外を検討すると発言。原油高の沈静化を図るためとみられる。

[大豆] シカゴの大豆相場は米中の追加関税のイベントをこなしようやく反発。ブラジル産のプレミアム価格の急騰により米国産が割安化し需要が喚起されるとの思惑も広がるが、まだ予断を許さない状態が続く。

[ブルガリア] 7月7日首都ソフィアで、中国と中東欧16か国がインフラ投資などで経済協力を進める「16+1」首脳会議が開かれ、出席した李首相は、中国は同地域への投資に引き続き前向きだと表明した。

[イギリス] デイビスEU離脱大臣が辞任。既にスティーブ・ベイカーEU離脱省政務次官も辞任しており、ドミノ式の辞任が懸念される。辞任の理由は、先週金曜日にメイ首相がほぼ独断で穏健路線のBrexit戦略に転向したこと。

[米/欧] 対米国製自動車関税の削減・撤廃に向けた交渉が欧米間で行われる可能性ありとの報道あり。トランプ政権による輸入自動車関税引き上げを回避するための策としてEU側が検討しているとのこと。

[英国] 5月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比+2.4%であった。4月時点のCPI上昇率からは横ばいだが、中銀のインフレ目標より高い水準にとどまっているので、8月に政策金利が0.25%引き上げられる可能性が高まっている。

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