デイリー・アップデート

2019年1月7日 (月)

[ウクライナ] 国内で著名なコメディアン・俳優であるV.ゼレンスキー氏が今年3月31日に予定されているウクライナ大統領選挙に出馬すると表明した。最新の世論調査によるゼレンスキー氏の支持率は、首位に立つ野党指導者のティモシェンコ元首相に続いて第2位となっており、決選投票に進む可能性があると思われる。

[中国] 1月4日、中国人民銀行(中銀)は、市中銀行から強制的に預かるお金の金利である預金準備率を2段階で合計1%ポイント引き下げると発表した。1月15日と25日にそれぞれ0.5%ポイントずつ引き下げる。新規融資向けに1,160億ドルの資金を金融システムに供給する。今回の引き下げは景気減速の加速リスクの抑制、2月上旬の春節前の流動性状況の改善、民間中小企業の資金調達支援の3点が主な目的。

[米国] 12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比31.2万人増となった。年末商戦が堅調だった小売業に加えて、製造業や建設業でも雇用が伸びた。失業率は3.9%と、職探しを始めた人が増えたことから、前月比0.2%ポイント上昇。一方、平均時給は前年同月比+3.2%と、3か月連続で3%台の伸びを維持している。パウエルFRB議長は1月4日に金融市場の混乱を受けて、金融政策を柔軟に見直す用意があるなど、引き締め路線の一時停止の可能性を示したが、そのような状況下、引き続き実体経済の動向が注目される。

[アルゼンチン] 11月の鉱工業生産は前年比13.3%減となり、9月の急落時よりも悪化。食糧・飲料、製油、紡績、印刷、ゴム・プラスチック、車両組立の各セクターで大きな下落が記録された一方、ベースメタルセクターは上昇。なお、建設関連活動も前期比7%減、前年比15.9%減となり、3か月連続で下落している。

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