デイリー・アップデート

2019年1月25日 (金)

[ロシア] 2018年のインターネット利用者数が9,000万人を超え、ヨーロッパで最も巨大なインターネット市場となった。利用者は1年間で約300万人増加した。国内におけるネット普及率は75%となり、利用者の35%はモバイル端末からネットにアクセスしている。

[イタリア] 昨年8月に難民の上陸を拒否し続けたサルヴィーニ内相を、シチリアの裁判所が加重誘拐罪で裁判にかける可能性が浮上。サルヴィーニが閣僚であることから、裁判の実施・延期・停止に関するイタリア議会の判断が必要となる。連立パートナーの5つ星運動党首ディマイオが、取り調べを受けるような内相は容認できないと発言していることから、連立解消の可能性が否定できない。

[中国] カナダで保釈中のファーウエイ/孟副会長兼CFOに関し、中国環球時報は、1月21日から3日連続で社説を自社サイトに掲載。米国による引渡し申請の情報がまだなかった21日には、米政府閉鎖に乗じて加が米に申請させないよう仕向けるべきとし、加駐米大使が米の申請意向を報じた22日には、申請に消極的だった米をこの大使がたきつけたが、万一孟を引渡したら実力で加を遥かにしのぐ中国から猛烈な報復があると脅し、23日の社説では加裁判所の手続きで数か月~数年間の持久戦の準備をするべきとしている。

[フィリピン] 1月24日、フィリピン統計庁は、2018年の実質GDP成長率が前年比+6.2%だったと発表。前年の+6.7%から減速し政府目標の5.5~6.9%を下回った。インフレによる消費の減速が主因。ただし足元でインフレは鈍化しており、今後も低下が予想される。政府は20年までの年間の成長率目標を7~8%に設定。

[銅] 米Freeport McMoRanのAdkerson CEOは、15年前まで瀕死だった米国銅鉱業をいまや自社の成長の核と見做していると発言。同社は来年アリゾナ州で新規鉱山を始動する。EV時代の到来で銅需要増加が見込まれる一方、トランプ政権が承認手続きを円滑化したこと、他国につきものの資源ナショナリズムがないことが米国の銅業界の魅力を増しているとロイターは報道。ジュニア企業も、事業規模が小さい分、地域住民との調整が進みやすく、来年米国で4鉱山が開山、向こう4年で米国銅生産は8%増加する見込み。

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