デイリー・アップデート

2019年1月16日 (水)

[ケニア] ナイロビの高級ホテルが武装集団の襲撃・爆発を受け、治安部隊との銃撃戦が発生、15名が死亡、約8時間後にケニア治安部隊によって鎮圧された。アルカイダ系テロリスト、アルシャバーブが犯行声明を出しており、ケニア警察もテロ事件の疑いがあるとみて調査中。

[中国/カナダ/ポーランドなど] 華為技術(Huawei)CFO孟晩舟女史の逮捕後、次のような報道が続いている。Huaweiがイランだけでなくシリアとも取引があり、Skycom社イラン支社にHuaweiの幹部がいた(1/8)、ポーランド当局はHuaweiの中国人社員と同国元安全保障当局者をスパイ容疑で逮捕(1/11)、同国公的機関でのHuawei社製品使用禁止の可能性(1/13)、麻薬密輸の嫌疑でカナダ人が中国高裁の差し戻し審で死刑判決(1/15)。

[インド] 1月7日、インド中央統計局は18年度(18年4月~19年3月)の実質GDP成長率の暫定推計値を7.2%と発表した。15年度に8.0%に達した後、16年11月の高額紙幣廃止、17年7月の物品・サービス税(GST)導入等の影響により、16年度は7.1%、17年度は6.7%に減速したが、再び7%台に回復。IMFは19年度の予想を7.4%としている。

[フランス] 2019年6月にエールフランス航空は、「Joon」子会社の格安航空会社の運航を停止する予定。それにより、エールフランス航空は「Joon」を統合する。運航停止の決定の主な理由はエールフランス航空の新社長(Ben Smith)がビジネスモデルと戦略を変更したためであり、よりエールフランス航空のプレミアムイメージに集中するもの。ビジネスモデルとして、既存のプレミアムサービスの向上で新しいプレミアム顧客をターゲットとする。

[原油] ロイターが実施したエネルギー専門家の年次調査によると、原油価格は今後10年間現在の水準で推移し、2023年までは$65~70/bblとの予想となった。昨年末に価格は大幅下落したが、昨年の年次調査との差は$5未満で過去3年間でみてもほとんど変化していない。2019年のブレント価格は、4年連続で1バレル当たり平均$65と予想され、今回は2020年も$65と予想されている。

[ブラジル] 1月の世論調査では、12月63%だった年金改革への支持率が71%に上昇。但し、11月の調査では定年引上については殆どの回答者が反対。最も野心的な案では定年65歳、移行期間10年だが、最新の報道では定年62歳、移行期間15年が検討されている。

[ロシア/セルビア] 1月17日、プーチン大統領はセルビアを訪問する予定。エネルギー、武器輸出の関係強化が狙いである。バルカン半島ではセルビアのNATO加盟やコソボの独立問題を巡り、ロシアと西側との縄引きが激しくなりそうである。

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