2019年1月21日 (月)
[ロシア] インフレ率は徐々に上昇している。国家統計局によると、2018年通年の消費者物価指数(CPI)上昇率は+4.3%となり、最低水準だった2017年の+2.5%より加速している。今月1-9日のCPIも前月比+0.5%と上昇した。国内で販売される商品の小売価格は変わらないまま内容量がシュリンク(収縮)していく「シュリンクフレーション(shrinkflation)」現象が起きている。
[コンゴ] 昨年の大統領選挙での敗北に異議を申し立てていたファユル氏の異議を憲法裁判所が棄却したことに伴い、1月10日に選挙管理委員会が発表した野党党首チセケディ氏の勝利が確定、新大統領に就任する見通しとなった。一方、10日の発表後、ファユル氏支持者と治安部隊の衝突が勃発し、34名が死亡するなど情勢は不安定化。憲法裁判所の判断で今後さらに混乱の拡大が懸念される。
[中国] 1月21日に発表された2018年の実質GDP成長率は、前年比+6.6%となり、2年ぶりに前年実績(+6.8%)を下回ったものの政府目標である+6.5%前後は達成した。昨年第4四半期は前年同期比+6.4%と世界金融危機以来の低水準にとどまった。第3四半期は同+6.5%成長。昨年12月の小売売上高は前年同月比+8.2%(11月同+8.1%)、工業生産は同+5.7%(11月同+5.4%)、2018年通年の固定資産投資は同+5.9%(11月と横ばい)。
[ブラジル] 1月15日、ボルソナロ大統領は治安対策の一環として銃購入規制を緩和する行政命令を発布。さらに、警官による殺人の罰則緩和、犯罪者の刑期の長期化、犯罪責任年齢の引下げ等を検討中。
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