デイリー・アップデート

2019年6月11日 (火)

[台湾] 2020年1月11日(土)、第15代中華民国総統・副総統と第10期立法委員の同時選挙が行われ、同日投開票される予定。与党民進党の総統選予備選立候補者は、蔡英文総統と頼清徳・前行政院長(首相)の2名だが、6月の世論調査後、同月19日に党公認候補が公表される。野党国民党では、韓国瑜・高雄市長、郭台銘フォックスコン会長、朱立倫・前新北市長など5名が立候補、7月の世論調査後、同月28日の党大会で公認候補が決まる。民進党は、韓・高雄市長、柯文哲・台北市長(無所属)を対抗馬に想定している。

[中国] 6月10日、中国税関総署は、5月の輸出額が前年同月比1.1%増の2,138億4,540万ドル、輸入額が8.5%減の1,721億8,760万ドルと発表した。貿易総額は3.4%減の3,860億3,300万ドルで、3カ月ぶりのマイナス。貿易収支は416億5,780万ドルの黒字となった。貿易摩擦が激化している対米では、輸出が前年同月比4.2%減と4月の13.2%減からマイナス幅が縮小した。輸入は26.8%減少。貿易黒字は4月の210億1000万ドルから268億9000万ドルに増加し、4カ月ぶりの高水準となった。

[日本] 内閣府の『景気ウォッチャー調査』によると、5月の景況感を表す現状判断DIは44.4と、前月から1.2pt低下した。基調判断は、「このところ回復に弱さがみられる」だった。コメントをみると、令和という新しい時代への希望が示される一方で、10連休後の消費の停滞感や、米中貿易戦争の悪影響などがうかがえた。また、消費税率引き上げに対する懸念もあり、先行きについて、家計や企業の慎重な姿勢が続きそうだ。

[チリ] 中銀は政策金利を0.50%ポイント引下げ、2.5%とした。今回の利下げは予想外。発表では中銀の当初予測より中立水準が0.25%ポイント低くなった為、再調整が必要だったと説明している。また、最近の経済や労働市場の弱さが需給ギャップの拡大を示唆しているとし、今回の利下げはインフレ率の収束を確保するのには充分なものである、とした。

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