デイリー・アップデート

2020年8月26日 (水)

[EU] アイルランド滞在中にコロナウイルス感染拡大に関する行動制限違反をしたホーガン欧州委員会委員(通商担当)が、フォン・デア・ライエン委員長に報告書を提出。欧州委員会行動規範の解釈はフォン・デア・ライエン委員長次第。通商担当委員が極めて重要な職責であることから残留という見方がある一方で、フォン・デア・ライエン委員長が就任時に高い倫理基準を築くことに言及していることから解任すべきとの見方もある。

[米国] 8月24日から共和党全国党大会が開催されているが、同党の全国党大会開催直前の8月20日、歴代共和党政権で国家安全保障政策を担当した元政府高官や元共和党議員ら70名以上がトランプ大統領は米国を率いるための人格、能力が欠如しているとしてバイデン民主党大統領候補を支持する連名声明を公表。アーミテージ元国務長官、グリーンNSC上級部長(アジア担当)ら日本と関係の深い元高官も署名。

[パキスタン] パキスタン経済はコロナ禍にもかかわらず7月の経常収支が黒字に転じ、20/21年度(7月~翌6月)良好なスタートを切った。経常収支は、2019年7月が6億1300万ドルの赤字、2020年6月が1億ドルの赤字、20年7月4億2400万ドルの黒字。黒字転化は主に輸出が前月比20%増と回復したことに加え、海外出稼ぎ労働者からの送金が増加したため。

[日本] 8月25日に、経済産業省が2020年の『デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)』を発表。コマツ、ダイキン、SOMPOや住友商事など35社が、データとデジタル技術を積極的に活用している企業として選定された。デジタル技術の活用に加えて、ビジョン・ビジネスモデルや戦略、財務指標なども評価項目に含まれる。

[ロシア] ロシア国内を飛行機で移動中に意識不明の重体となった同国の反体制派の活動家ナワリヌイ氏について、移送先の独ベルリンの病院は8月24日、毒を盛られたことを示す検査結果が出たことを明らかにした。病院は、体内の酵素の働きを妨げるコリンエステラーゼ阻害剤に分類される物質による中毒症状が確認されたとしているが、具体的な物質は特定していない。ヨーロッパのメディアは、2018年に英国でロシアの元スパイが襲われた暗殺未遂事件で使われた神経剤との類似性を指摘している。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

17人が「いいね!」と言っています。