デイリー・アップデート

2021年5月24日 (月)

[ロシア] プーチン大統領に近いとされるコジェミャコ沿海地方知事は、国際会議「東方経済フォーラム」の2年ぶり開催を秋に控えた極東ウラジオストクのグメニュク市長を、「実績が乏しい」として事実上解任した。コジェミャコ氏は5月18日、極東開発を統括するトルトネフ副首相と共にウラジオストクのインフラ整備状況を視察した際、開発の遅れを指摘。副首相が市長に辞任を勧告し、市長は辞意を表明した。コジェミャコ氏は即座に側近のシェスタコフ副知事を市長代行に据えた。

[EU] 5月21日、G20議長国のイタリアとEUが主導して開催された「グローバル・ヘルス・サミット」で、ワクチンの公平な分配、低所得国支援に関する連携強化などが協議され、「ローマ宣言」が採択された。公平で安価なワクチンの入手を可能にする体制強化の一環で、低所得国でのワクチン生産への支援についても合意。バイデン政権が提案するワクチンの知的財産権放棄の提案について、EU側は「建設的に関与する」意向。

[韓国/米国] 5月21日、文在寅大統領は、米ワシントンでバイデン大統領と首脳会談を行った。対北朝鮮政策について、外交と対話を通じて非核化を目指す方針で一致したほか、「台湾海峡の平和と安定が非常に重要」との文言が盛り込まれた。また、新型コロナウイルスワクチンの生産・供給に関する協力促進、韓国のミサイル開発を制限する指針の撤廃も発表された。会談に先立ち、韓国の主要企業(サムスン・現代・SK・LG)が合計394億ドルの対米投資を発表したことに対し、バイデン大統領は謝意を示した。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

17人が「いいね!」と言っています。