デイリー・アップデート

2017年7月19日 (水)

[中印] 印・シッキム州での中印両軍対峙から約1か月、中国軍はチベット高原で大規模な実弾演習を実施、貿易にも支障が出るなど両国の関係は益々緊張している。7月末の印・国家安保顧問の訪中・協議が仮に不調に終われば、9月のBRICs首脳会議(厦門)の開催も難航か。

[イラン核合意] トランプ政権は、イランが核合意を遵守していることを認めた上で、ミサイル開発などを理由に20の団体・個人への制裁を発表した。4月のレビュー時と同様、同じタイミングで出すことで新制裁の方に注目が集まることを狙ったものと考えられる。

[米国] 消費者ローン残高が増加傾向。2016年の残高は4兆ドル超あり学生ローンが最も大きいが自動車ローンも近年増加傾向にある。

[ドイツ] 7月のトイツのZEW景況感指数は17.5、6月の18.6から低下、2か月連続で前月を下回った。しかし、同研究所は、向こう6か月のドイツの経済見通しは引き続き明るい、との見方。

[フィリピン] 5月の海外労働者送金は前年同月比5.5%増の23億ドルと前月(5.9%減)から回復。陸上、海上双方で拡大が見られ、国別ではUAE、カナダ、サウジアラビア、米国が大きく寄与。

[為替] 市場は引き続き主要中銀の金融政策やインフレ動向を注視。米国ではオバマケア代替法案の可決が絶望的となったことでトランプ政権の政策実現性に懐疑的見方が強まり、ドル全面安。

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