デイリー・アップデート

2018年4月6日 (金)

[ブラジル] 4月4日、最高裁は、汚職事件で有罪判決を受け控訴中のルラ元大統領による収監回避請求を棄却。これを受けて5日にはルラ氏に対し24時間以内の出頭命令が下されたことから、同氏の大統領選出馬は危機に直面している。

[インド] 中央銀行は政策金利を6.0%に据え置いた。4会合連続の据え置き。経済見通しは上方修正され、2018年度(4月~翌3月)実質GDP成長率を2月の予測より0.2%ポイント引き上げ+7.4%とした。

[ユーロ圏] ユーロ圏の3月の消費者物価は前年同月比1.4%上昇。国によるインフレ率の差がみられる上、景気の先行き不透明感が高まる中で、金融政策の舵とりが難しくなる恐れがある。

[トルコ] 通貨リラが史上最安値を更新中。エルドアン大統領の景気刺激策により景気は過熱気味だが、一方で物価高・経常赤字拡大の中でも中銀の利上げに政治的制約がある。副首相辞任の観測も。通貨信認低下等で金輸入は記録的高水準に。

[米国] 米Permian盆地の原油生産拡大ペースにパイプラインの建設が追いつかず、Permianでの原油価格が指標原油WTIに対し6ドル近いディスカウントに。供給制約が深刻化すれば増産が抑制される可能性も。

[大豆] 米中貿易戦争懸念が価格上昇の抵抗に。株価や他農産品が同懸念の後退により価格が反転する一方、大豆については反発するも最近の価格下落分を未だ取り戻せていない。

[ハンガリー] 4月8日に議会選挙が実施される予定。政党支持率は与党・ハンガリー市民連盟(FIDESZ)が優勢で、オルバーン首相の続投が現実味を増している。

[米中] 中国のカラーTV輸出のうち、約3割の23百万台が米国向け。米国が関税を引き上げた場合、TCL・ハイセンスなどのメーカーや、米INSIGNIA・Vizio・RCAなどのOEM生産メーカーであるBOE・CNC・清華同方などへの影響が懸念される。

[サウジアラビア] 現在約3週間にわたって訪米中のムハンマド皇太子は、4月8日からフランスを訪問する。中東問題に加え、再生可能エネルギーやデジタルエコノミーに関する投資や協力について話し合う予定。

[米国] 4月5日、トランプ大統領は、USTRに対し、通商法301条に基づく対中制裁措置を拡大し、現状の関税引き上げの対象に追加して1000億ドル相当の輸入品に対する関税引き上げを検討するよう指示し、また農務省には国内農家支援策を講じるよう指示した。

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