デイリー・アップデート

2018年4月12日 (木)

[サウジ] 4月に入り、Saudi Aramcoは相次いで米国・サウジ・インドでの製油所拡張、石油化学プラント・化学プラント建設に関する基本合意を締結。IPOを前にAramcoを総合エネルギー企業としてアピールすることが狙い。

[カタール] タミーム首長がホワイトハウスでトランプ大統領と会談する中、サウジメディアはカタールとの国境沿いに運河を建設する計画を報道。運河によってカタールをアラビア半島から切り離し、孤立させるというサウジ側からの圧力と思われる。

[米国] 中国の市場開放に言及した習近平国家主席の演説を受け、サンダース米大統領報道官は、方向性としては正しいが具体的な行動が必要、と発言した。米世論調査によれば対中関税引き上げに対する賛成は48%、反対は35%。

[米国] 4月11日、米議会のライアン下院議長(共和党)が今季限りでの引退を表明。中間選挙に向けて共和党議員の引退が相次いでいる中、資金集めに秀でるライアン議長の引退は同党に更なる痛手となる。

[フィリピン/中国] 4月10日、フィリピン政府は中国の複数企業とフィリピンへの投資についての9本の基本合意書(LOI)を締結。総額94億5,000万米ドル。投資分野はエネルギー・観光・農業・製造業と多岐にわたる。

[米国] 3月の消費者物価指数は前年同月比+2.4%と、1年ぶりの大きな伸び幅となった。物価の上昇ペースの加速から、6月に利上げが行われる可能性が高まっている。

[チェコ] 第一党の新興政党ANO2011を率いるバビシュ首相は、日系人のトミオ・オカムラ氏が率いるチェコ極右政党(SPD)およびチェコ共産党との連立政権協議入りをゼマン大統領から打診されたと明らかにした。

[中国] 上場不動産企業63社の負債は、2017年末で計3兆元超、前年比+34%、負債総資本比率の平均約80%。業界トップの万科も1兆元近くの負債を抱える。今年の不動産市場は低調が見込まれており、不動産企業の先行きが懸念される。

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