デイリー・アップデート

2018年5月11日 (金)

[米国] ロス商務長官が講演を行い、中南米における中国の経済活動に関して警告を発した。中国向けの資源や食料の供給地に甘んじる必要はなく、米国との貿易関係の方が中南米諸国にとっては有益であるとの認識を明らかにした。

[メキシコ] 5月9日、大統領選でトップを走るオブラドール候補が経済公約を発表。銀行セクターの競争促進、官民インフラ開発基金の創設、財政規律と低インフレ等を掲げる。20日に第2回討論会を予定、テーマは経済。

[米国] 4月の消費者物価指数は前年同月比+2.5%、前月比+0.2%上昇した。ただ市場予想よりも上昇率が低く、利上げ観測がやや後退し、ドル売りにつながった。

[英国] イングランド銀行は政策金利を年0.5%で据え置き。年初の景気の弱さは一時的としつつ、利上げ前に経済が上向くのを確認したいとの立場。2018-20年の成長率・インフレ見通しも下方修正し、市場では追加利上げを巡る観測が大幅に後ずれ。

[日/ベラルーシ] 5月10日、東京都内で第1回「日本・ベラルーシ経済フォーラム」が開催された。訪日中のマラシコ保健相兼対日経済関係担当相は冒頭挨拶で日本企業にベラルーシへの投資を呼び掛けた。

[イタリア] 5つ星運動と同盟の連立交渉が大前進。同盟と連携するが5つ星運動とは対立するフォルツァ・イタリアを率いるベルルスコーニ元首相が両党の連立政権樹立に反対せず、政権入りしないと発言したため。今月末までにEUが最も恐れていた反EU政権樹立の可能性。

[日中] 日中首脳会談の結果、尖閣・歴史認識問題などでの進展はなかったものの、海空連絡メカニズムの運用開始、駐在員の年金保険料二重払い問題を解消する社会保障協定の締結など具体的な成果があった。

[マレーシア] 5月10日、マハティール元首相が15年ぶりに首相に就任。発足当初の100日間で実行する10の公約に取り組むと表明。

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