デイリー・アップデート

2018年5月9日 (水)

[原油] トランプ米大統領は、イラン産原油輸入に対する制裁およびイランのエネルギーセクターへの投資に対する制裁の復活に署名。最低でも日量40万バレル程度のイラン産原油の輸出減少につながる見込み。

[ブラジル] 三井物産はブラジル穀物事業から撤退を表明。ブラジル穀物市場は急拡大を続けるも、物流コストの高さや過当競争等の構造的な問題から厳しい事業環境が続いていた。

[イラン] トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明。これにより、これまで解除されていた米国の対イラン制裁が今後半年かけて復活する形となり、我が国のイラン産原油の輸入やイランビジネスなどに大きな影響を及ぼす。

[米国] ヘイリー米国連大使はワシントンで講演し、ベネズエラのマドゥロ政権は退陣すべきと発言した。トランプ政権幹部が同氏への退陣要求を明言するのは初めて。5月7日に米国はベネズエラに対して、麻薬の不法取引関連で、追加制裁を科している。

[ブラジル] 5月8日、大統領選の有力候補と見られていた中道左派のバルボーザ元連邦最高裁長官が出馬断念を表明。左派、中道派勢力の混乱が続くなか、極右のボウソナロ候補が支持率でリード。

[中国] 税関総署発表の4月の貿易統計によると、輸出額と輸入額がそれぞれ前年比で12.9%、21.5%増加。貿易収支は287億8000万ドルの黒字、うち対米は221億9000万ドル。対米黒字は前年の同時期より増加。

[日本] 毎月勤労統計によると、3月の名目賃金は前年同月比2.1%上昇した。2003年6月以来の高い伸び率。基本給も同1.3%と伸びており、賃金上昇のトレンドが強まっているようにみえる。

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