デイリー・アップデート

2021年12月15日 (水)

[中国] 12月8~10日に開催された中央経済工作会議で、習近平国家主席は「一次産品の供給保障をしっかりと認識・把握しなければならない」と述べたが、その後、会議について説明した記事によれば、習氏は大豆、鉄鉱石、原油、天然ガス、銅、アルミなどに言及しながら、「(海外依存については)安全ラインがなければならず…重要なエネルギー資源の国内生産自給の戦略的最低ラインを明確にしなければならない」と述べ、そのために国家戦略物資備蓄制度も強化しなければならないとしている。

[チュニジア] 12月13日、サイード大統領が今後の政治日程を発表した。2022年1月から3月まで憲法改正や政治改革に関する国民との協議をオンラインで行い、その後大統領任命の専門家委員会が改正憲法の草案を作成。同年7月25日に改憲に関わる国民投票を実施し、12月17日に前倒しで議会選挙を実施する。議会はこの選挙実施まで停止が継続される。大統領による一方的な発表に議会の議長や議員、市民団体などは反発しており、抗議デモなどが呼び掛けられている。

[米国] バイデン政権は温室効果ガス排出量の削減を目指す気候変動対策の一環として電気自動車(EV)の推進を目指しており、2030年までに米国内で販売される自動車、トラックの半数をEVとする目標を設定した大統領令に、バイデン大統領が今年8月に署名している。12月13日、ハリス副大統領はEV向け充電ステーションの拡充を加速させるための行動計画を発表し、政権が一体となって取り組む方針を発表した。エネルギー省、運輸省は充電ステーション拡充のための共同部局を新設。

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