デイリー・アップデート

2017年10月18日 (水)

[イラク] 2014年以来クルド側が実効支配してきたキルクークの戦略拠点を、中央政府側が大規模な衝突もなく奪還した。自治区の収益源の約半分を占めるキルクーク周辺の油田も中央政府の管轄となり、自治区にとっては経済的に大きな打撃。

[日米] 第2回目の日米経済対話がワシントンで開催された。日米FTA、TPP11、牛肉輸入セーフガード等が議題に上るも、今後の協議となった。11月の首脳会談に向けた前哨戦。

[英国] 英国の9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.0%上昇、8月の2.9%上昇から加速。インフレ率の加速により11月の中銀会合での利上げ観測が強まっている。

[日本] 日本からの農林水産品輸入を巡ってEUや台湾、韓国などで規制緩和の動きが加速している。貿易協定の障壁となる農産品にとって輸出拡大の環境が整いつつある。

[石油] Goldman Sachsは、イラク政府とクルド自治区の対立で産油量が短期的にリスクにさらされる可能性がある一方、米国とイランの緊張関係の方が世界の石油供給において長期的な脅威になると指摘。

[中・ロ] 中ロ貿易額は今年1-9月期、614億ドルに達し、前年比22.4%増加した。年末、800億ドルまで増えると思われ、両国は2020年までに2,000億ドルに拡大させるという目標を設定している。

[中国] 企業・公務員退職者向けの年金支給額が今年度は前年比+5.5%。13年連続の引き上げだが、2015年の+10%以降、2年連続で一桁台の増勢に留まる。経済情勢の悪化や加入率の下落などが影響した。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

17人が「いいね!」と言っています。