デイリー・アップデート

2018年6月14日 (木)

[日本] 今後の日本の高齢化・人口減少・需要多様化などの問題は、技術的には解決の目途がついているが、社会文化的側面の阻害要因の解消が必要となっている。

[メキシコ] 6月12日に大統領選前の最後の討論会が開催されたが、大勢に影響なしとの見方が多い。世論調査では左派オブラドール候補が大きくリードしており、ユーラシア・グループは同候補の当選確率は90%と予測。

[中国] 6月14日、中国人民銀行は、7日物リバースレポ金利を2.55%のまま据え置いた。前日の米連邦準備理事会による25ベーシスポイントの利上げを受け追随するとみられていたが、予想外の決定となった。

[米国] FRBは、市場の予想通り、政策金利を0.25%引き上げた。これは、足もとの堅調な経済状況を反映している。2018年の利上げは年4回の見通しになったものの、引き締めスタンスは前回から大きく変わっていない。

[南アフリカ] ラマポーザ大統領は就任後、汚職と財政難の問題を抱える国有企業の改革を掲げ、電力公社Eskomの経営幹部を刷新。賃上げゼロを主張する新経営陣との交渉決裂で、組合は今週、違法スト決行の構え。電力供給に不安が出ている。

[IEA] 6月月報にて2019年需給見通しを初めて発表。需要の伸びは日量140万バレルと2018年並み、供給の伸びは日量170万バレルを予想。またイランとベネズエラの生産減で新たな供給障害に対して脆弱とした。

[チェコ] 左派政党であるチェコ社会民主党はバビシュ首相の中道派政党「ANO2011」と連立交渉を再開することで合意した。約一年遅れで連立政権樹立の可能性が出てきた。

[イタリア/フランス] サルヴィーニ伊内相の移民受け入れ拒否をマクロン大統領が批判したことに対し、同内相は”偽善的”と反論。移民問題による外交関係の悪化が予想され、6月15日予定の仏伊首脳会談が中止の恐れ。

[中国] 5月の社会融資規模(実体経済が金融システムから得た資金)のフローは、+0.76兆元と前月比半減、22か月来の最低水準。銀行融資は+1.14兆元と前月並みだが、委託融資・信託融資・手形・企業債券が軒並み減少した。

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