デイリー・アップデート

2017年1月10日 (火)

[英国] メイ首相がインタビューで移民問題優先・単一市場からの離脱を示唆。2週間以内に離脱交渉方針の演説を予定も、これまでの具体性・説得力のない発言の連続で政界・メディアの批判が強まっている。

[米国] 1月20日に発足するトランプ次期政権の閣僚候補に対する今週から開始される指名承認プロセスについて、上院民主党指導部は厳しく対応する方針であり、党派対立が顕在化。

[イラン] ラフサンジャニ元大統領が死去。同氏は故ホメイニ師にも近く絶大な影響力を持つ人物で、ロウハニ大統領の力強い支援者であったため、内政への悪影響が懸念される。

[東南アジア] 乳製品の消費拡大が進むものの、タイ、ベトナム、インドネシアを除く国々では国内生産の比率が平均約3%と国内の乳製品供給能力が乏しいため欧州などからの輸入が今後も見込まれている。

[ユーロ圏] 11月の失業率は9.8%で前月から横ばい。2009年7月以来の低水準で雇用情勢は底堅い。

[市況] 米雇用統計は利上げに追い風でも米国債堅調。年初来の主要通貨下落率ワースト3はトルコ、メキシコ、英国。英首相の指導力への疑念、伊五つ星運動の不可思議な動きなど、政治面の不確実性でリスク警戒姿勢。

[電力会社再編] 火力発電はJERAを中心に統合が進みつつある。原子力発電はMETIから東電への統合の指導があるが、PWR所有の4電力は別の動きを見せ、送配電の動向も踏まえ複雑。

[トルクメニスタン・イラン] トルクメニスタンは今年1月から、イラン側が過去の天然ガス代金約20億ドルの滞納を問題視して、イラン北部向け天然ガス供給を停止した。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

16人が「いいね!」と言っています。