デイリー・アップデート

2022年2月25日 (金)

[ロシア] ロシアのウクライナ侵攻を受けてモスクワ、サンクトペテルブルク、エカテリンブルクといったロシアの主要都市では、「戦争反対」などのスローガンを掲げた何百人もの人々が集結して抗議活動を展開した。モスクワの警察は600人を拘束したと発表。モスクワ当局は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、いかなる形式のデモも禁止している。

[中国/ロシア] 24日、ロシア軍がウクライナ東部以外の地域にも攻撃を開始した数時間後、中国税関総署は、ロシア全域からの小麦の輸入を許可する決定を発表した。中国はこれまで植物検疫上の懸念(農作物の疫病対策)としてロシアからの穀物輸入を制限していたが、それを緩和する。また、2月23日、駐ロシア中国大使の張漢暉氏はインタファクスとのインタビューで、中ロ貿易で自国通貨が広く利用されていることは喜ばしく、2国間のエネルギー取引における人民元決済に関する議論も期待していると述べた。

[米国/ロシア] ロシアのウクライナ侵攻に対してバイデン政権は2月24日(米国時間)ロシアの大手金融機関5行の米ドル建て取引の制限や米国内の資産凍結、ハイテク製品のロシア向け輸出管理強化等を柱とする第二弾の対ロシア追加制裁を米国の同盟国、パートナー国とともに発動することを発表。米議会ではバイデン政権の対ロシア追加制裁発動に対し概ね支持を表明。メネンデス上院外交委員長はロシア中銀を対象にした制裁やSWIFTからのロシア系金融機関の排除を主張。

[タイ] 24日、タイ工業連盟(FTI)が発表した2022年1月の自動車生産台数は、前年同月比+2.5%の15万1,747台だった。商用車の生産が+12.7%の10万6,512万台と増産した一方、乗用車は同▲15.6%の4万5,235台と減産となった。商用車の生産台数の97%を占める1トンピックアップトラックは同+11.9%の10万3,308台だった。輸出向けの生産台数は同▲10.2%の7万7,039台となり特に乗用車が同▲58.2%の1万2,519台と大幅な減産となった。

[米国] 労働省によると、2月19日までの1週間の新規失業保険申請件数は23.2万件となり、前週から1.7万件の減少となった。減少は2週間ぶり。また、12日までの週の継続受給者数は147.6万人となり、前週から▲11.2万人と4週連続で減少した。1970年3月14日以来の低水準となった。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きつつあり、雇用環境が回復傾向を継続していることがうかがえる。

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