デイリー・アップデート

2022年7月11日 (月)

[米国] 労働省によると、6月の非農業部門雇用者数は前月から37.2万人増加した。政府以外の民間部門の雇用者数は2020年2月に比べて14万人上回るなど、雇用環境は堅調に推移している。ただし、輸送部門などで雇用者数が増加する一方で、娯楽・接客業などで回復が遅れるなど、産業による差は大きい。失業率は4か月連続で3.6%と、低水準を維持している。平均時給は前年同月比+5.1%となり、高めの賃金上昇が続いている。

[ロシア] 7月8日に連邦国家統計局(ロスタット)が発表した物価統計によると、消費者物価指数(CPI)は、4月のピーク時の前年同月比+17.8%から6月は+15.9%へと3か月連続で伸びが鈍化した。通貨ルーブル相場の上昇と消費需要の落ち込みなどが主な理由である。

[米国] 7月9日、ブリンケン国務長官は、インドネシアにおけるG20外相会議の後、中国の王毅外相と会談を行った。会談は5時間に及び、ウクライナ危機、北朝鮮核開発問題に加え、気候変動や食料安保における協力の可能性についても協議。さらに米国側は台湾、香港、新疆における人権問題も提起した。中国は改めて対中敵視政策を改め、米議会が可決した中国関連法の明確化を要求したもよう。両者は米中首脳会談の可能性についても協議したとみられている。

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