デイリー・アップデート

2018年11月12日 (月)

[自動車/バッテリーメタル] 中国汽車工業協会によると、10月の自動車販売は238万台と前年同月比11.7%減少し、4か月連続の減少、2か月連続の2桁マイナスとなった。1-10月累計でも前年割れとなり、通期でマイナス成長の公算が高まる。一部メディアは政府が自動車取得税の減税を検討中と報じているが、同協会は短期的な刺激策を求めてはいないという。中国の新エネ車販売は1-10月に前年比75.6%増加しているが、ニッケル・リチウムともに増産案件が相次ぎ価格は軟調。

[アルゼンチン] 格付会社フィッチはアルゼンチンの中長期格付をBのまま維持したが、見通しを「安定的」から「ネガティブ」へと引下げた。経済が急落するという予測の他、多年度に亘る財政調整プログラムの不確実性、IMF支援利用後の財政状況の懸念などが引下げの理由。更に2019年10月の選挙結果による悪影響を指摘している。

[中国] インターネット通販大手「アリババ」による毎年恒例の11月11日の「独身の日」のバーゲンセールの取引総額が過去最高を更新した。11月12日午前0時終了時点で、過去最高の2,135億元(約3兆5000億円)で前年比26%増となった。国別の取引額は、昨年に続き日本が1位となり特にベビー用品や健康食品が好調だった。このイベントは、アリババだけでなく中国全体の景気の先行きを占う重要指標とされている。

[ロシア/トルコ] 露ガスプロム社は、ロシアとトルコをつなぐ新パイプライン「トルコ・ストリーム」の海底部分の工事を完了した。11月19日にトルコ・イスタンブールでその開通式が行われる予定で、ロシアからはプーチン大統領が出席予定。トルコ・ストリームは黒海を通り、年間15.75億m3の天然ガスを輸送する2本のパイプからなるガスパイプライン。1本目はトルコ向けにガスを供給し、2本目は南欧、東南ヨーロッパ向けにガスを供給する。

[中国] アリババによる11月11日「独身の日」のバーゲンセールは、2009年に始まり今年で10回目。11月11日午後3時半には、昨年の売上高1,682億元を超え、最終的に24時間で2,135億元(約3.5兆円)と売上記録を更新した。この売上に伴い全国に配送される荷物は10.42億個、また、決済の60.3%がアリペイの指紋認証或いは顔認証により処理されたと伝えられている。

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