デイリー・アップデート

2018年11月28日 (水)

[ロシア] ロシア財務省は、総額11億ドル相当のユーロ建て7年債を発行する。ユーロでの資金調達は5年ぶりとなる。背景には、米国による制裁強化に備えてロシア政府が進めようとしているドルへの依存度を下げる計画や、米利上げによる返済コスト上昇の回避があるとみられる。

[バングラデシュ/EU] 11月25日、ダッカにてEUと共同でセミナー”Blue Economy and EU Horizon 2020”が開催された。バングラデシュは海洋開発をテコに経済発展をめざす「ブルー・エコノミー」を進めておりEUが支援している。「ホライゾン2020」とは、2014-2020年の7年間でEUが800億ユーロ近く拠出する最大規模の研究・イノベーションプログラム。2014-17年のワークプログラムでは、33件の応募のうち3つしか採用されなかった。そのため、2018-20年の間で多くの参加を促すためEUはバングラデシュでセミナーを開催している。

[アルゼンチン] アルゼンチンペソの脆弱性が再び注目を集めている。ペソは5月から9月に50%下落後、10月以降持ち直したが、11月23日に3%反落後、11月26日には更に4%続落。直近2日の新興国通貨の騰落率で断トツの最下位。原因は大豆価格の下落、中銀介入期待の高まり、投資家による政治的リスクの織り込みの3点。今後のリスクは2019年10月の大統領選挙にともなう政権交代の可能性。

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