デイリー・アップデート

2021年8月24日 (火)

[タイ] 8月19日、観光・スポーツ省は2021年7月のインバウンド外国人旅行者数が1万8,056人だったと発表した。7月1日に新型コロナウイルスワクチン接種済みの外国人旅行者を対象とした隔離措置免除の観光復興プログラム「プーケット・サンドボックス」が始まったことを受けて、前月の5,694人から急増した。人数が多い国順に、米国2,510人、英国2,168人、イスラエル1,334人、フランス1,223人、ドイツ1,208人、中国1,032人、日本611人。

[ロシア] 8月22日、プーチン大統領は、来月に予定されているロシア下院選挙に向けて、政権与党「統一ロシア」の代表者と会談し、今年のインフレ率が予想を上回っている状況への対策として、年金受給者と軍職員に一時金を支給すると表明した。

[中国] ドライバルク船のデータを提供するオーシャンボルト(ノルウェー)の8月20日付データによると、中国沿岸部60か所の埠頭周辺で994隻のバラ積み船が沖待ち状態にあると中国経済メディアの「財新網」が8月23日に伝えた。8月初旬には400隻だったが、7年ぶりの高水準となった。特に貨物取扱量で世界最大級の港湾である上海港、舟山港での沖待ちが深刻化しているが、原因は、食糧・石炭などの国内需要増、台風の影響、新型コロナ陽性患者(1名)発生に伴う舟山港梅山港区の一時閉鎖、通関地(港湾・空港など)に対する政府の防疫強化などとみられる。

[中国] 8月23日、中国政府は「国務院弁公庁財務監査秩序の更なる規範化による公認会計士業界の健全な発展の促進に関する意見」を発表した。中国紙によれば、1978年の改革開放が始まって以来、公認会計士の規制を目的とした初の文書になるという。証券業務に従事する会計事務所に対する監督管理を強化し、違反者に厳罰を科し、会計監督のビッグデータ分析を強化し不正会計を正確に取り締まる内容などが盛り込まれている。

[EU] 8月21日、ミシェル大統領とフォンデアライエン委員長が、EU機関で働いていたアフガニスタン人関係者の受け入れを開始したスペインを訪問。EUは「タリバンを承認しておらず政治交渉も行っていない」と明言し、タリバンは「言葉ではなく行動によって判断される」とも主張したほか、「国際社会が組織する合法で安全な世界規模の難民の再定住ルートの構築を目指す」意向を発表した。

[カタール] 8月22日の首長令で、同国初の諮問評議会選挙を10月2日に実施することが発表された。45人の評議会議員の3分の2にあたる30人を選出する。残る15人はこれまで通り首長が任命する。諮問評議会は法律や政策について政府に助言を行う。外国人出稼ぎ労働者が多く人口の約9割を占める同国において、立候補できるのは1930年時点でカタール在住だった家系の子孫で30歳以上のカタール人、投票できるのは祖父がカタール生まれの18歳以上のカタール人に限られる。タミーム首長はこの決定を重要なステップと表現し、首相も国民に選挙への参加を呼びかけた。

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