デイリー・アップデート

2021年8月25日 (水)

[アルジェリア/モロッコ] 8月24日、アルジェリアのラマムラ外相は、モロッコが「敵対的な行為を続けている」として同国との断交を発表した。アルジェリア政府高官に対するスパイ行為や、アルジェリア国内の分離主義グループに対する支援などを理由に挙げた。既に先月、アルジェリアは在モロッコ大使を召還しているが、領事サービスは継続する。両国の間には独立直後の1960年代に領土紛争が勃発、1970年代以降は西サハラ問題で対立してきた。1994年に治安上の理由で陸路国境が閉鎖され、現在も国境閉鎖状態は続いている。

[ウクライナ] 8月24日はウクライナの独立30周年記念日で、首都キエフでは軍事パレードなど祝賀行事が行われ、ゼレンスキー大統領が演説を行った。同大統領は8月31日に訪米し、バイデン大統領と会談する予定。軍事協力や対露制裁の強化とともに、ウクライナ東部国境紛争をめぐる和平交渉への米国の関与についても話し合う予定。

[EU/英国] 8月24日に行われたG7サミットで、ミシェル大統領とフォンデアライエン委員長がアフガニスタンに対する人道的支援を拡大する一方で、同国への開発援助は人権保護などに関する厳しい条件が満たされるまで凍結することを正式に発表。さらに、EU加盟国や欧州議会に対し、欧州委員会が2020年9月に発表した新たな移民・難民政策改革案に早急に合意するよう求めることも発表された。

[中国] 8月25日付の「人民日報」は、2021年1~7月累計のNEV生産・販売台数がそれぞれ150.4万台、147.8万台と昨年通期のそれぞれ136.6万台、136.7万台を上回り過去最高を更新したこと、また、その背景にある中国製燃料電池の安全性や航続距離の向上、内外メーカーの車種の増加、充電施設の増加、NEV購入への政策誘導などを報じた。一方、24日付の「財経国家週刊」(新華社)は、2025年の中国のNEV需要予測530万台に対し、国内のNEV生産能力が3,661万台/年となり、明らかな生産能力過剰が見込まれることから、中小メーカーの淘汰が始まる可能性に言及。

[中国] 8月23日、河北省承徳市の塞罕壩(さいかんは)機械営林場を訪れた習近平国家主席は、「グリーン経済とエコロジー文明を発展させなければならない」と述べた。最近、中国政府は「第14次林業草原保護発展5か年計画」を発表し、2025年までに中国の森林被覆率を24.1%、森林蓄積量を190億立方メートルにする等の目標のほか、林業と草原などCO2吸収源による排出削減のための取引プラットフォーム構築を推進する方針を示した。

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