デイリー・アップデート

2021年8月26日 (木)

[ドイツ] ifo経済研究所が発表した8月の企業景況感指数(2015年=100)は99.4となり、2か月連続で低下した。1月の90.7を底に回復し、6月には101.8まで上昇したものの、足元にかけて低下。供給網のボトルネックや感染者数の増加などが重石。現状指数は100.4となり、7か月連続で上昇した一方で、先行きの期待指数は2か月連続低下。足元まで経済が回復してきた一方で、先行きへの懸念が払しょくできない状態が続いている。

[ドイツ] 連邦議会選挙を約1か月後に控えた8月24日に発表された世論調査で、2006年10月以来初めて、SPDの支持率が連立相手の与党第一党CDU/CSUを上回る結果となった。SPDの首相候補、ショルツ財務大臣に対する支持率も上昇しているが、SPDや同氏に対する支持増加は、CDU/CSUや「緑の党」の度重なるスキャンダルが背景にあるとみられる。現状として、有力な連立政権の組み合わせがなく、選挙後の連立交渉は難航する見込み。

[中国] 8月25日、中国教育部(省)は、「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を小学生から大学院生までの教育課程や教科書に組み込むと発表した。習近平個人の権力集中を進めると同時に、子供のころから、習氏が「全党人民の道案内人」であると教育し、大学で専攻が分かれても、哲学・社会科学、自然科学のすべての分野でこの「思想」と関連づけた指導をしなければならないとしている。

[ベトナム] 8月24日、世界銀行はベトナム経済評価レポートを発表。2021年の実質GDP成長率見通しを2020年12月時点の見通しから2ポイント下方修正し+4.8%とした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で政府は厳格な社会隔離措置を実施しており、経済活動が減速していることを受けて見通しが引き下げられた。足元では、7月の小売売上高は前年同期比▲19.8%となり、2020年4月以来、最大の下げ幅となっており、一方で今年4月から4か月連続で貿易赤字が続いている。

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