デイリー・アップデート

2018年10月12日 (金)

[ポーランド] ポーランド政府は、新たな空港建設計画を促進し、2027年までに国内における強大なハブ(運航拠点)空港の開港を目指す。総工費は最大350億ズロチ(約94億ドル)、年間利用者数は開港当初4,500万人、最終的には1億人を見込んでおり、世界最大級のハブ空港を目指している。

[中国/東南アジア] 中国のアリババ、テンセントは東南アジアのEC市場で大きなシェアを持っている。アリババが2年半前に買収したECサイト「ラザダ」のサイト閲覧数は、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナムの5カ国のうち4カ国で最大シェアを占めている。また、テンセントが大株主であるシンガポール企業「ショッピー」がこれに追随している。

[リチウム] 10月11日、中国の江西カン鋒リチウム業が香港取引所のメインボードに上場。同日、米FMCのリチウム事業部門がスピンオフし、Livent Corporationとして米NYSEに上場。事業投資や調査研究などに充当する資金を調達する。足元で豪州の増産などによりリチウム市況が軟化する中、一連のリチウム株IPOは投資意欲の試金石とも見られたが、運悪く世界株安と重なりいずれも取引初日から公開価格割れに。とはいえ、両社ともリチウム需要・市況の先行きについては明るい展望を語っている。

[原油] 10月11日、カナダ産原油は2年ぶりの安値となる18ドルを記録。WTI原油との値差は50ドル近く、大幅なディスカウントとなっている。生産された原油を域外に輸送するパイプライン能力が不足していることによるもので、生産者は新規投資の延期などを実施。中国は割安なカナダ産原油の購入量を増やしており、9月の輸入量は158万バレルと4月比50%増加。

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