デイリー・アップデート

2018年10月17日 (水)

[カザフスタン] 世界最大のウラン生産会社、国営のカズアトムプロム社は英国のロンドンやカザフスタンのアスタナ国際金融センターで新規株式公開(IPO)を検討し、株式約25%を売却する方針である。ウラン価格の持ち直しに伴い、政府に必要な資金調達を実施し、新しく設立されたアスタナ国際金融センター(AIFC)に対する世界の投資家の注目と期待感を高めることが狙いと思われる。

[EU/英国] 10月17日のEUサミットでBrexit交渉が合意に至る可能性は限りなく低い。メイ首相が10月16日に緊急閣僚会議を招集し、アイルランド島の国境管理問題の妥協案として、英国全体を”暫定的”に関税同盟に残す案で閣僚を説得。しかし、EU側は”当面”、”無制限”の姿勢。明確な期限を設けない限り保守党議員の理解を得られる可能性は低い。さらに、保守党議員によるメイ党首不信任案提出の可能性も高まっている。

[中国] 博聞社(在米華僑系メディア)は関係者の話として、本年10月下旬に四中全会(中国共産党第19期中央委員会第四回全体会議)の開催が予定されており、習近平総書記は、改革開放40周年の機会をとらえ、改革開放の大門が益々広く開かれることを強調、民衆の自信を鼓舞することに重点が置かれるとの観測を報じた。通常、党大会翌年の秋に三中全会が開催されるが、今年は2月末に繰り上げ開催されている。

[日本] 7-9月期の訪日外国人旅行消費額は1兆884億円となった。旅行者数は757万人、特に9月単月では約216万人と、5年8か月ぶりに前年の水準を下回った。台風や地震などの自然災害の影響のため。また、訪日客に注目される大阪の訪問率が4-6月期に41.8%と、47都道府県中で最も高かったこともあり、足もとにかけて回復傾向にあるといえ、今後の動向が注目される。

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