デイリー・アップデート

2018年10月23日 (火)

[EV] EV向け電池は日韓と中国メーカーが大きなシェアを握るが、昨秋、欧州委員会はアジアや米国に対抗すべく、欧州の関連企業を結集してEV電池開発・製造を行う「EUバッテリーアライアンス」構想を発表。それから1年、生産施設建設やプロジェクトが着実に進展。10月22日にはNorilsk NickelがBASFにニッケル・コバルトの供給を行う長期契約を締結し、NNがフィンランドに所有する製錬所に隣接する形でBASFが電池材料工場を建設する計画を発表。2020年稼働予定。

[ポーランド] 10月21日に実施された地方選挙で保守与党「法と正義(PiS)」は得票率33%で野党連合の26.7%を上回り、勝利した。PiSは2019年の総選挙に向けて勢いを示している。 一方、ワルシャワ市長選では野党候補、トゥジャスコフスキ氏が当選した。

[EU・ASEAN] EUは東南アジア諸国とのFTA締結により貿易を拡大しようとしている。EUが本部を置くベルギーのブリュッセルで10月18~19日、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議が開催された。これに合わせ、FTAに関しEUとベトナム、シンガポールとの交渉が行われ、ベトナムに関しては、17日、欧州委員会(EC)が同国との投資協定を採択。シンガポールとは、19日にFTAに調印。来年にも発効の見通しとなった。その他、インドネシアなどともFTAの締結に向け協議している。

[ドイツ] ドイツ連銀の月報によると、同国経済は第3四半期に停滞したという。EUの新排出ガス基準の導入やそれを控えた値引きの反動などが、自動車部門を中心に生産の下押し要因になったため。また第2四半期の建設ブームの反動も、建設部門の鈍化につながった。しかし、雇用環境は底堅く推移しており、第4四半期には回復する見込み。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

17人が「いいね!」と言っています。