デイリー・アップデート

2018年10月2日 (火)

[米国] 9月のISM製造業PMIは59.8と、前月(61.3)から低下した。新規受注減や入荷遅延、在庫指数の低下などが主因。ただ、需要は引き続き力強さを見せており、製造業全体としては堅調さを維持している。しかし、サプライチェーンの非効率性は依然として残っており、引き続き、鉄鋼やアルミの供給、人手不足や輸送の問題などが課題となっている。

[中国] 9月末、中国政府・生態環境部等の関連部門が、2018-19秋冬期の大気汚染対策の最終版を公表。規制対象となる2+26都市のPM2.5平均濃度および大気重汚染日数の前年比3%前後の改善を目標とする内容。昨冬とは異なり、個別事情に基づいて地方政府が減産計画を調整し一律削減を求めない方向に軌道修正され、PM2.5の削減目標も当初案の5%から引き下げられた。経済を優先し排出規制を緩めたとの見方から鉄鋼先物価格は急落したが、スモッグとの闘いは続いており思惑は交錯。

[スペイン] 10月1日に独立の是非を問う住民投票から1周年を迎えたカタルーニャで、反逆容疑で拘束されている州閣僚全員の釈放や2度目の住民投票実施を訴え約18万人が参加したデモが発生。10月1日の記念日に大規模デモを呼びかけていたトラ州首相に対し、サンチェス首相は州議会議員選挙を再度実施する可能性を示唆した。

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