デイリー・アップデート

2018年10月3日 (水)

[イラク] 5月の選挙から約5か月を経て、ようやくクルディスタン愛国同盟(PUK)所属のバルハム・サーレハ元クルド自治政府首相が大統領に選出された。サーレハ大統領は、早速アーデル・アブドゥルマハディー元石油相を首班指名したので、アブドゥルマハディー氏がこれから30日以内に組閣を行うことになる。首班指名が予想より早く行われたため、順調にいけば11月初めには組閣が行われイラク新政権の誕生となる。

[米国] 10月2日の講演で、パウエルFRB議長は、米経済は引き続き堅調に推移しており、段階的な利上げ継続が適切との見方を示した。関税措置のインフレへの影響については現時点では確認できないとしながらも、引き続き注視しており、上振れ・下振れ両面のリスクに柔軟に対応していく姿勢を示した。

[LNG] 石油メジャーShellが主導するカナダBritish Colombia州Kitimatでの大規模LNG事業が最終投資決定(FID)された。カナダにとっては、FIDに至った最初のLNGプロジェクトであり、グリーンフィールドのLNG案件のFIDとしては2013年の露・Yamal LNG以来5年ぶり。LNG市況が改善したことやカナダ国内でもLNG建設費が低下し、税制優遇などの環境が整ったことが後押し。投資総額は310億ドル、生産能力は初期開発では年間1400万トン、最終的には2800万トンまで拡大可能。初出荷は2025年以前を予定。

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