デイリー・アップデート

2018年11月30日 (金)

[メキシコ] 貿易統計によると10月の輸出は前年比12.5%増となった。特に全体の約9割を占める製造品は、自動車及びその他も好調で同13.2%増。一方、10月の輸入は同13.7%増となり、その内訳は、資本財が同18.6%増、中間財は同13.1%増、消費財は同13.2%増といずれも拡大。原油は引き続き輸入過多となり、原油収支の悪化は継続している。1月から10月の累積貿易収支は132億ドルの赤字。原油による赤字は189億ドルであり、他の物品による黒字が57億ドル。中銀報告によると1月から9月の経常赤字は170億ドルである。

[スペイン] 中国の習近平主席がスペインを公式訪問し、サンチェス首相と会談。両国の貿易関係の強化で合意した。さらに、スペインの中国主催の国際会議への参加継続も表明。しかし、サンチェス首相は一帯一路のMOUには署名せず、一帯一路には”EUの枠組みの中で対応する”とのみコメント。

[中国] 11月28日付財新網の記事、「就職戦線に真冬到来、202万件の募集広告が消失!」が異常な速さで当局に削除された。財新網は、中国の非常に有力な経済情報サイトで有料会員制。中国政府は昨今のレイオフや求人数の減少を出来るだけ公けにすることを避け、社会の混乱或いは政府に対する不満の発生を押さえたいと考えている模様。抹消された記事の概要は、ある就職斡旋サイトの求人数が、4月:285万件から、9月:83万件まで減少したことに関する分析、大卒生の就職が困難になっていることなど。

[中国] 国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者指数(PMI)は、前月から0.2ポイント低下の50.0と、2016年7月以来の低水準となった。国内経済の減速・貿易摩擦への先行き懸念が影響した模様である。非製造業PMIも53.4と10月の53.9から低下した。

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