デイリー・アップデート

2020年4月7日 (火)

[英国] コロナウイルスの陽性反応により自主隔離・自宅待機していたジョンソン首相の容体が悪化し、集中治療室に移されたことを英首相官邸が発表。首相代理を務めるラーブ外相はジョンソン首相には意識があることを強調した。

[米/中] 中国政府は、新型コロナウイルス感染拡大をめぐる中国に対するネガティブな印象を払拭しようと内外宣伝を活発化している。駐仏中国大使館は「西側の『中国原罪論』や『影響力外交』は事実無根」と反発する文章を発表。人民網(人民日報Web版)は、中国に対し訴訟を起こそうとする海外の動きを批判する記事を掲載。他方、トランプ政権のエリス法律顧問は「中国がPPE(マスク・手袋などの個人用防護具)の輸出を妨げたり買い占めたりして世界を追い詰めている」と批判。医療物資が米中摩擦の新たな争点の一つに。

[ベトナム/カンボジア/ミャンマー] これら3か国はコメの輸出規制を相次ぎ導入している。新型コロナウイルス感染拡大を受け、国内供給確保が目的。食料輸出規制は世界に広がっており、国連食糧農業機関(FAO)などは、食料の安定供給に向けた国際協調を呼び掛けている。実際には生産国におけるコメを含む穀物在庫は増加しており十分ある状況だが、輸出制限のほか、最近では干ばつや輸入サイドの買占めにより価格が上昇しており、さらに在庫を積み上げる動きがある。このような動きは、実際は危機ではないのに危機を生み出していると言える。

[日本] 内閣府『消費動向調査』によると、3月の消費者態度指数は30.9と、前月(38.3)から7.4pt低下した。2009年3月以来の低水準となった。基調判断も前月の「足踏み」から「悪化している」に、一気に引き下げられた。内訳をみると、「暮らし向き」と「雇用環境」の低下が目立つ結果となった。調査期間は3月2日~23日であり、その後、新型コロナウイルスの感染が拡大しており、また緊急事態宣言が発令される見込みであることもあり、更なる消費者マインドの悪化が想定される。

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