デイリー・アップデート

2018年8月2日 (木)

[熱波] 北半球の異常な熱波で海洋・河川の水温が上昇し原子炉が冷却できないため、稼働率引き下げや停止が欧州で相次ぎ、電力価格が高騰。日本でも休眠していた重油炊き発電を再稼働、脱原発を進める韓国でも原発稼働数を14基から19基に引き上げ。

[米国] FOMCでは、政策金利は据え置き。現在の米経済を「力強く拡大」と評価し、先行きの段階的な利上げを示唆。現状では、市場は年4回利上げを織り込んでいる。

[米国] 8月1日、2019年度国防授権法案が議会を通過。米軍再建を掲げるトランプ大統領の方針を反映し、予算総額は約7160億ドルと近年で最大規模。経済・安保両面で中国に狙いを定めた措置も盛り込んだ。

[米国] 8月1日、通商代表部は、中国からの2000億ドル相当の輸入品に対して25%の関税引き上げを軸に審議を進める旨を発表した。これまでは10%の追加関税を検討していた。今後、公聴会・パブリックコメント等を経て、最終決断を下す予定。

[トルコ] 米国政府は、トルコ政府が米国人牧師を不当な嫌疑で拘束し続けているとして、トルコの内相及び法相に制裁を課すと発表。このニュースを受けて、トルコリラは1ドル5リラを割り込み、過去最安値を更新した。

[中国] 軍創設記念日(8月1日)の前日、本年4月に新設された退役軍人事務省の次官が、退役軍人の権益を擁護する姿勢を示す一方、相次ぐ抗議行動に対しては厳しく対処する方針を強調した。

[ジンバブエ] 7月末の下院選挙で与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線が議席数の3分の2を獲得する見込み。野党支持者の抗議デモと治安部隊が衝突するなど混乱が発生。大統領選挙の結果発表は8月4日の予定。

[米国企業決算] 穀物商社は、米中貿易戦争の影響による大豆圧搾マージンの高騰などを受けてADM社が好決算となる一方、BUNGE社は早期のマージン・ロック(固定)によりデリバティブ損失を計上した。

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