デイリー・アップデート

2018年8月14日 (火)

[ドイツ] 6月の鉱工業受注指数は前月比4%低下した。主要因は鉄鋼1.4%、衣料2.1%、化学工業1.7%、自動車5.2%のそれぞれの低下である。自動車は2017年輸出総額の18.5%を占めており、自動車を対象とした貿易摩擦は、同指数に大きな影響を及ぼす。

[農薬] モンサントの代表的な除草剤「Round Up」に発がん性があるとして、米加州裁判所が2.9億ドルの損害賠償を請求。同社は同様の訴訟を多数抱えており、モンサントを買収した独バイエル社の株価が、この判決を受け10%超下落。

[金] トルコは通貨急落に対し流動性供給などの対策を打つも、リラ安は継続。そこから波及したランドなどの新興国通貨やユーロの弱さも続く。相対的にドルが強くなり、貴金属は続落し、金は$1,200/toz割れに。

[ロシア] 8月10日、連邦統計局は、2018年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP、速報値)が前年同期比1.8%増加したと発表した。ワールドカップの効果などがあったと思われる。

[エチオピア] ソマリアとの国境地帯オガデン地方の反政府組織”オガデン民族解放戦線(ONLF)”に対し、議会がテロ組織認定を解除したことを受け、ONLFが停戦を宣言。

[米国] 8月13日、トランプ大統領は2019年度国防授権法案に署名。総額7170億ドルの国防支出を認め、外資企業の対米投資に対する審査の厳格化や、政府調達におけるZTEや華為との取引禁止なども盛り込まれている。

[インド] 8月13日に中央統計局(CSO)が発表した7月の消費者物価指数は、前月の前年同月比4.92%増から鈍化し同4.17%増だった。特に比重の46%を占める食品・飲料が同1.73%上昇と前月の3.11%増より鈍化。

[日本] 23県で国の審議会の目安を上回る最低賃金額が決定された。現在の賃金上昇トレンドがさらに継続することで、個人消費の底上げにつながるという好循環が続く可能性がある。

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