デイリー・アップデート

2021年3月26日 (金)

[台湾] 3月23日、台湾民意基金会が発表した世論調査の結果では、蔡総統の支持率58.4%(本年1月調査比+7.1pt)、不支持率27.1%(同▲10.3pt)と支持が顕著に増加、感染症対策、対中関係姿勢、経済政策・実績、蘇内閣の行政などが評価を得た理由と分析されている。行政院傘下の大陸委員会が25日に発表した調査結果では、蔡政権の「大陸と対等の原則での有意義な対話促進」姿勢に75.6%の支持が集まり、大陸側の「一国二制度」には88.2%が反対、一つの中国の原則と92年コンセンサスの立場を74.9%が認めないとした。

[インド] 政府は、国内での新型コロナウイルス感染拡大とワクチン接種の滞りを受け、ワクチンの輸出制限を開始した。世界有数の医薬品生産国であるインドは、途上国などへの公平なワクチン分配を目指す世界保健機関(WHO)と「Gaviワクチンアライアンス」主導の国際枠組み「コバックス(COVAX)」への主要供給国。ワクチン輸出の制限は 「一時的な措置」とされているが、4月末までのワクチン供給に影響が及ぶとみられる。インドはこれまで77か国に累計約6,058万回分を輸出している。

[米国] 労働省によると、3月20日までの1週間の新規失業保険申請件数は68.4万件と、2週間ぶりの減少となった。13日の週までの継続受給者数は387万人となり、10週連続で減少した。いずれも2020年3月以来の低水準だった。また、6日までの週のパンデミック緊急失業補償(PEUC)受給者数は555.1万人、パンデミック失業支援(PUA)は773.5万人と、昨年末の水準をいずれも上回っている。雇用環境は回復傾向にあるものの、依然として道半ばの状態といえる。

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